(追記)この記事の内容は、2019年7月4日のアップデートにより、古いものとなっています。具体的には、内在人格のポイント合計がサバイバー、ハンター共に、100から120に増えました。「端の天賦は2つまでしか取れない」という制限もあることから、システムが全くの別物になったわけではなく、この記事の内容に加えてプラス20ポイント割り振ることができるようになったという解釈が適切かと思います。この文章は旧版の考え方として残しておきますが、現在の考え方としてはこちらの記事を参照してください。
内在人格の網って、スフィア盤みたいでワクワクしますよね。たぶん始めたばかりの人は、この内在人格描写によって自分の個性が出せると思っているのではないかと思います。
しかし実際は、サバイバーにとって内在人格とは、あまり自由度がないものになっているのです。それについて説明します。
受難
受難とは、「自身がロケットチェアに拘束されている時、他のサバイバーが互いに見えるようになる」特質です。これがあると、1人目のサバイバーが拘束された瞬間、どのサバイバーが助けに行くべきなのか、助けに行っているのか、助けに行かないサバイバーはどこの暗号機を回しているのか、全員が把握できるようになります。ゼロから数えると合わせて10ポイントで取れる特質なのですが、ポイント数が安いわりに得られる情報量があまりに大きいのです。もし、サバイバー4人ともが外部ツールのボイスチャットを利用したりして、連携が完璧に取れるのなら、この特質を無駄なものとしてその分のポイントを他に回すという考え方も成立するのですが、そうではない普通の人にとってこの特質は必須です。
起死回生
ダウン状態から1回のみ自力で回復できます。これを持っていることで、例えば通電後のハンターがダウン放置してゲートを抑えに行っている間に反対側のゲートから逃げ出す等、負けを引き分けに、引き分けを勝ちにできるシーンが多くなります。また、そういったゲート解放後の局面でなくても、「ダウン状態から復活して逃げる→そのサバイバーが再び攻撃されてダウン状態になる」という時間をハンターに浪費させることができれば、ゼロから数えて10ポイントで取れる特質としてはあまりにも大きな効果と言えます。この特質は必須でしょう。
危機一髪
このゲームにおいて(ほとんどの)ハンターが狙うのは、とにかく一人を(三回椅子に括りつけて)脱落させる、ということです。椅子に縛られたサバイバーが救助されたとしても、救助されたサバイバーをその場で倒してそこにある椅子に縛りつけられるのなら、ハンターとしては問題ないのです。危機一髪はこの「救助→ダウン→椅子」サイクルの時間を引き延ばす効果があります。最低でも20秒+椅子に運ぶまでの5秒ほどを稼ぐことができ、この間に被害者、救助役以外の残り2名のサバイバーは解読機を回し続けることができます。ハンターの特質「引き留める」とも相性が良く(救助直後に殴られても20秒間走り続けられる=椅子の位置によってはその20秒でゲートから脱出できる)、必須と言えます。
中治り
公式にゲーム内チャットとして「暗号機寸止め完了!」「『中治り』がある!」が実装されたことからもわかるように、暗号機寸止め→ハンターがサバイバーを攻撃して硬直する→中治り発動、はこのゲームの中核にあるシステムです。ダウン状態のサバイバーも起き上がれるので終盤のダウン放置にも強く、4人生存中治りがサバイバーとしては鉄板の勝ちパターンとなります(1人がチェイスしている間に残り3人が脱出して勝利)。当然、必須の特質と言えます。
さて、これら必須の特質を取った場合、内在人格の網では何ポイント使うことになるのでしょうか。答えは95ポイントです。なんと、必須の4特質を取った場合、残りは5ポイント、つまりそこから伸ばせる内在人格で後1つしか取ることができません。これが「サバイバーの内在人格には自由度がない」と述べた理由です。
実際は、救助はしないからと「危機一髪」を取らずに「割れ窓理論」や「雲の中で散歩」を取るといった構成もあるにはあるのですが(私の場合、心眼では救助できるほど上手くないので「雲の中で散歩」を取りハンターとの遭遇可能性を減らしています)、チェイスに慣れていない人(私含む)にとって、膝蓋腱反射や割れ窓理論が勝利に結びつくことは少ないです。また、サバイバー4人の中で特に救助キャラが決まっていない場合、「まだ危機一髪を使っていない人が救助に行く」ことで確実に時間を稼ぐという動きが鉄板であり、たしかにこれは暗号機5台解読を達成しやすい戦略となっているのです。よって、初心者には上記の4特質を取った、通称「右下」と呼ばれる構成をおすすめします。
最後に、上記の4特質を取った後、残りの5ポイントでどの特質を取るべきか検討します。ここは好みが分かれると思うので、表にして解説します。
取ることのできる特質 | 解説 | |
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機械精通 | 冒険家等、判定範囲が狭くなる外在特質を持っているサバイバーの場合必要かもしれない。スキルチェック上手い人は必要ない | |
反面教師Lv1 | 救助タイミングは間に合うように早めに向かうべきで、あえてLv1のこの人格を取る必要は感じない | |
囚人ジレンマ | オフェンスとかなら使えるかもしれない | |
かすかな音 | 救助しに来た時にわかりにくくなるかもしれないけれど、ハンターからすると足跡じゃなく本人を見ればいいので…… | |
寒気 | チェイス回避にもチェイスにも役立つ | |
気が散る | 通電時どちらの脱出ゲートを抑えに行ったか見えるので有用 |
個人的には「寒気」「気が散る」のどちらかがいいと考えています。特に「寒気」はイチオシです。ただしこの部分は、そのサバイバーの種類によってもどれが合っているか変わってくると思いますので、皆さんも色々試してみてください。