今回はボートマッチについて取り上げます。ボートマッチとは各サイトが公開している簡単に投票先を決められる方法*1で、20の扉のように各政策に賛成反対を選択していくと合っている候補や政党がわかる。もちろん、例えば当落線上にかすりもしない候補に投票すべきか等を含めて、それがあなたの中での正しい投票先とは限らない。
今回は参院選2019のボートマッチを取り上げ、それぞれの評価を書いていこうと思う。
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Q1、憲法改正への賛否なんてものを聞く意味がわからない(賛成か反対か、常に内容によるはず)
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Q7、国民負担を増やすか給付水準を下げるかという二択は変
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Q14、立候補者にトランプの外交への評価を聞いてどうするのかということと、米国第一主義の外交をどう思うかという質問文が変。個別の政策や発言について聞くとか、保護貿易志向についてと言うならまだしも、こんな聞き方では何もわからない
総合評価:C
変な質問が多いが、項目が多いのでまずまず。選挙区を入れることで選挙区でのマッチングもしてくれるのが良い
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Q1、意味不明な質問に意味不明な選択肢。せめて「安倍政権の進める自衛隊加憲(or緊急事態条項加憲)について」等の質問文にすべき
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Q7、最低賃金をいくらにするというのは、今すぐ◯◯円という意味なのか徐々に◯◯円まで引き上げるということなのか読み取れない
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Q12、政治行政改革についての設問だが、「何もしない」や「議員歳費の増額」等が微妙に選択肢にないのが気になる
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「※ワンイシューの政党の政策を選択した場合、その政党との相性がきわめて高くなります。」と書いてある通り、安楽死制度に賛成としてしまうとワンイシュー政党がトップになってしまう
総合評価:C
選択肢が色々あって面白い。おそらく各党公約から抜き出してきてそれだけ選択肢を増やしたのだろう。政党しかわからないこと、注意事項等には気をつけてやってみるのがいいかもしれない。各党公約集へのリンクは便利
政党との相性診断 | 参議院選挙2019 – Yahoo!ニュース
総合評価:D
10問しかない。賛成派の意見/反対派の意見がざっくりとし過ぎていて、合っているのかどうかが怪しい。
- Q9、対話か圧力かという選択肢の意味がよくわからない(普通に考えてどちらも必要じゃないの?)
総合評価:D
結果の一致度グラフがみにくい。数字でも併記してほしい。「*本サービスでは、国政政党としての要件を満たしている7政党を取り上げました。」とある通り新しい政党について検討できないのは少し残念か。
下野新聞ボートマッチ「すまっち」|下野新聞 SOON(スーン)
栃木県民専用のボートマッチ。
参院選2019の全政党公約を一覧で比較!政策・マニフェストから投票先を選ぼう|第25回参議院選挙 政党公約比較表 | 日本最大の選挙・政治情報サイトの選挙ドットコム
ボートマッチではないが参考までに。
当たり前なのだが、これらは公約の比較であって、これまで行ってきた政策、議員活動がわかるわけではない。なので本サイトの企画としてはボートマッチの利用は推奨しない。ボートマッチを見て問題点が色々思いつくくらいがあるべき有権者の姿であると思う。
ボートマッチを使うことなく2022年の参院選で投票できるようになることを目標としてほしい。
次の記事は投票日に向けての注意です。
*1:政党名だけのボートマッチと、選挙区を入力することで選挙区で合っている候補も表示されるボートマッチがある