今日から「 #参院選2022に向けて 」と題して、第26回参議院議員通常選挙に向けて色々な記事を載せていこうと思います。
なんで急にそんなことをやろうと思ったかって?投票率が低い上に、その低投票率を若者のせいにされそうだから。
この論は色々な部分で間違っていて、ここでは思いついた順に4点挙げておこうと思います。
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若者より中年、老人の方が圧倒的に人口が多いので、低投票率は中年や老人が投票に行かないために起こる
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特に大学生は住民票を移さずに遠くの大学に通っている場合があり、その時の不在者投票に異様に手間がかかるために投票を諦める人が多い(はず。実際私も諦めたことがある)
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選挙期間になって投票に行けと言われて投票に行くのが正しい姿なのか?普段から政治参加してその流れで投票にも行くのが正しい民主主義の成り立たせ方じゃないのか
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選挙期間にマスコミはなぜか公約を中心に報道しているが、既成の政党や現職とそうでない人がいる以上、既成の政党・現職議員についてはこの数年の実績・成果について詳しく検証して是非を問う形式をとるべきではないのか
軽く考えただけでもこれくらいおかしいところがあるんですね。私は本当に投票率を引き上げたいと思っているので、そのためには選挙の時だけ騒いでも意味がない。政治に対する向き合い方として間違っている。そう考えたために、今回この「 #参院選2022に向けて 」企画を始めました。参院選2019が終わってから始めてもいいと思ったのですが、選挙期間中だと説明しやすいこともいくつかあるので、今日から始めることにしました。
あっ、上に色々に書いたことの意味がまだよくわからない人もいると思います。でも大丈夫。このシリーズではとことん丁寧に説明していくので、いつかわかるようになると思います。想定する読者層としては、現在15歳~17歳くらいで次の選挙のための学び方を知りたいとか、丁度今大学生で不在者投票が間に合わなくて投票できなかったとか、そういう人には特に読んでもらいたいです。もちろんもっと低い年齢の人や、大人になって政治とかよくわからないから学び直したいって人もオーケーです。もし疑問点、解説してほしいことがあったらコメントなりリプライなりで教えてください。それは随時解説を入れていきます。
選挙って何?
選挙って何でしょう。学校で行われる選挙だと、生徒会役員選挙、あるいはクラスの代表を決めるための選挙等があると思います。そうではなく社会一般に言われる選挙とは、投票所に行って立候補者個人名や政党名を書き、国や地方の代表者を選出するためのものを指しています。今年の参院選2019の数か月前にも、なんだか選挙だと言って騒いでいた気がするのですが、それは地方選挙であって参院選とはまた別なのです。
私達が投票に参加する選挙としては、地方選挙で県議会議員選挙、区(市、町)議会議員選挙、県知事選挙、区(市、町)長選挙があります。当選人数が決められており(首長選は1人)、得票数の多い順に当選します。これらによって選ばれた者はその地域の行政を担当します。地域行政の中には予算の配分もあれば、条例という形でその地域のルールを定める役割もあるため、地方選挙は地方選挙で重要です。日本の地方議会は首長制と呼ばれ、議員と長を別に選びますがそれはそれぞれに住民の代表となっています(地方議会は地方の最高機関ではないという意味)。任期は4年です。
国政選挙には衆議院議員選挙と参議院議員選挙があります。衆議院議員選挙は衆議院議員総選挙と呼ばれ、少なくとも4年に1度、あるいは首相が解散権を発動するたびに行われます。一方の参議院議員選挙は総選挙ではなく通常選挙と呼ばれ、任期は6年、選挙の実施は3年ごとで議員の半数が改選されるものとなっています。つまり、参議院議員選挙が行われている時には、参議院議員のうち半分の選挙が行われていて、残りの半分は選挙まであと3年という任期になっているわけですね。
次回は参議院議員通常選挙の中身について見ていきます。